2024/08/21 06:35

財務会計 財務:ファイナンス、会計:アカウンティング


財務:企業の資金官憲の意思決定をするための理論、企業が発展する道筋が立てられる。

会計:企業状況を把握するための計算技法、企業の状況を客観的に把握できる。

収益性:企業の利益獲得能力

ROA:Return On Assets (総資本経常利益率)
経営者が総資本(総資産)を使って経営活動を行った結果、どれだけの経常利益を上げたかを示す指標。
本業の儲けだけを見たいなら営業利益、最終的な儲けを見たいなら当期純利益
ROAは取引先に対する交渉力を反映できないという問題や事業とは直接関係のない資産の影響が含まれている。
計算式は、経常利益÷総資本×100=「5%以上だと投資価値がある優良企業」と判断される。


ROE:Return On Equity(自己資本利益率)
株主資本、新規株式の発行で調達される返済義務のない株主が自分で出資した資本でどれだけの利益を獲得したかを示す指標。
投資家(株主)が経営者を評価する最大のポイントは、自分が出資したお金をどんな資産に換え、どれだけ利益を出せるか
ROEは利益=当期純利益として捉える、株主視点での利益率を測る指標、純資産を変えることで簡単に数字を操作できてしまうのが
問題点。株主視点であり、事業自体の稼ぐ力の評価には適していない。
計算式は、当期純利益÷自己資本÷100=「10%以上だと投資価値がある優良企業」と判断される

ROIC:Return On Invested Capital(投下資本利益率)
企業が事業に投じた資金を使って、どれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標
事業の稼ぐ力を評価することが出来る。ROICが低いと市場淘汰される。
計算式は、{営業利益×(1ー実効税率)}÷(株主資本+有利子負債)×100=7%以上が理想
◎少々計算は難解だが、ROAやROEの問題点を解決できるのがROICである。

ROI:Return On Investment (資本利益率)
投下した資本 Investment に対してどれだけの利益 Return を獲得したか。
計算式は、利益÷投資額×100

【まとめ】
ROA, ROE,ROIC, ROIは高い方が望ましい。また、これらの指標は、資産を使って効率よく利益を上げる、株主から集めたお金を上手に使うといった目的は、どんな業種でも同じ。つまり、業種を超えて比較可能な指標である。

売上高ー売上原価(商品を作ったり、仕入れたりするのにかかったお金)= *1 売上総利益(粗利) *1 事業活動からの収益

→売上総利益(粗利)ー販売費、一般管理費(商品を売るのにかかったお金)= *1 営業利益

→営業利益+営業外収益(受け取った利息)ー営業外費用(支払った利息や手数料)= *2 経常利益 *2 財務活動を含む損益

→経常利益+特別利益(土地や株を売って得たお金)ー特別損失(災害、リストラ)= *3 税引前当期純利益 *3 一時的な要因も含む損益

→税引前当期純利益ー法人税・住民税= *3 当期純利益

ブラッシュアップしていきます。