2024/08/07 22:05

配当性向(はいとうせいこう)とは、企業が稼いだ利益のうち、どれだけを株主に配当金として還元しているかを示す割合です。簡単に言えば、企業の利益から株主へ支払われる配当金の比率を表します。

配当性向の計算方法は以下の2つの式で表されます:

1. 当期純利益を用いた計算式:
   配当性向 %=配当金支払総額÷当期純利益×100

2. 1株あたりの利益を用いた計算式:
   配当性向 % = 1株あたり配当額÷1株あたり当期純利益×100

配当性向の数値が高い場合、それは企業が利益の大部分を株主に還元していることを意味し、低い場合は利益の大部分を企業内で再投資や内部留保に回していることを示します。一般的に、配当性向の適正な目安数値は30%前後とされていますが、業種や企業の成熟度によって適切な数値は異なります。

配当性向は投資家が株式を選ぶ際の重要な指標の一つであり、企業の財務健全性や株主への姿勢を知るために利用されます。ただし、配当性向が100%以上の場合は、企業が利益以上の配当を支払っている可能性があり、そのような状況が続くと将来的に配当が減少するリスクがあるため注意が必要です。