2024/07/09 11:15
トマ・ピケティの法則をわかりやすく説明します。
トマ・ピケティは、経済格差について詳細なデータをもとに説いた本『21世紀の資本』で、次の2つの基本法則を提唱しています:
1. 資本分配率(α)の法則:α = r×β
- ここで、αは資本分配率、rは資本収益率、βは資本所得比率を表します。
- 資本所得比率は、貯蓄率(s)を経済成長率(g)で割ったものです。
2. 結論式 r > g:
- 資本収益率(r)は常に経済成長率(g)より大きいとされます。
- この不等式は、世界の貧富の格差をはじめとする問題に関するピケティの分析を支えています。
簡潔に言えば、経済成長率よりも資本収益率が高い場合、富の不均衡が広がり、格差社会が生まれる可能性が高まります。